短歌作品
無花果の花
歌会に出した作品は
降る雪の積もりゆく雪の静けさよ青梅の山に雪の華咲く
『水甕』2018年5月号
「インターネットで自作短歌を公開することについて」では、長々と私の考えを書いた。このブログでネット歌会をやろうという企画があり、それに先立って私の個人的な指針を予め示してみたのだ。自分の作品の権利は自分で守れ、と改めて言っておこう。
実は、ネット歌会のために二回ほどテスト段階の歌会を行なっている(「第2回水媒花テスト歌会」)。昨日、そのテスト歌会が無事に終わった。
さて、オフの歌会でもネット歌会でも、歌会に出した作品はどこかに出すことができる。他の参加者からもらった意見(批評や感想など)を基に書き直してもいいし、そのまま出してもいい。結社誌、結社や総合誌の新人賞、新聞歌壇など、新作を求めている媒体に出すことができる。
しかし、改めて言っておくが、結社誌などの媒体に掲載されるまで、あるいはコンクールの受賞が決定するまで、それらの作品をネットで迂闊に披露しない方がいい。ネットで公開した時点で、その作品は「新作」でなくなる。その点で言えば自分だけでない、歌会の他の参加者の作品もそうだ。「いい歌だ」と感動しても、他の人の歌会作品をTwitterなどに挙げるのは控えるべきだ。自分の作品の権利を守る気がないなら本人の好きにすればいいが、他人の「未公開」の歌をネットに挙げるなら話は別だ。
もちろん、いったん発表された歌なら、自作でも他人の作品でもネットで引用して紹介していい。
掲出歌は、ある歌会に出した作品の改作である。一月の歌会で次のような作品を出した。
降る雪の積もりゆく雪の真白さよ窓から見える山の明るさ
これに対していろいろ意見をもらい、掲出歌のように書き直してから結社の詠草として提出した。歌会の醍醐味はこういうところだと思う。他の人の声を聞き、自分の歌に採り入れる。それを結社などに出して活字になった時に「ああ、この歌は自分一人ではできなかったなあ」と実感するのである。
『水甕』2018年5月号
「インターネットで自作短歌を公開することについて」では、長々と私の考えを書いた。このブログでネット歌会をやろうという企画があり、それに先立って私の個人的な指針を予め示してみたのだ。自分の作品の権利は自分で守れ、と改めて言っておこう。
実は、ネット歌会のために二回ほどテスト段階の歌会を行なっている(「第2回水媒花テスト歌会」)。昨日、そのテスト歌会が無事に終わった。
さて、オフの歌会でもネット歌会でも、歌会に出した作品はどこかに出すことができる。他の参加者からもらった意見(批評や感想など)を基に書き直してもいいし、そのまま出してもいい。結社誌、結社や総合誌の新人賞、新聞歌壇など、新作を求めている媒体に出すことができる。
しかし、改めて言っておくが、結社誌などの媒体に掲載されるまで、あるいはコンクールの受賞が決定するまで、それらの作品をネットで迂闊に披露しない方がいい。ネットで公開した時点で、その作品は「新作」でなくなる。その点で言えば自分だけでない、歌会の他の参加者の作品もそうだ。「いい歌だ」と感動しても、他の人の歌会作品をTwitterなどに挙げるのは控えるべきだ。自分の作品の権利を守る気がないなら本人の好きにすればいいが、他人の「未公開」の歌をネットに挙げるなら話は別だ。
もちろん、いったん発表された歌なら、自作でも他人の作品でもネットで引用して紹介していい。
掲出歌は、ある歌会に出した作品の改作である。一月の歌会で次のような作品を出した。
降る雪の積もりゆく雪の真白さよ窓から見える山の明るさ
これに対していろいろ意見をもらい、掲出歌のように書き直してから結社の詠草として提出した。歌会の醍醐味はこういうところだと思う。他の人の声を聞き、自分の歌に採り入れる。それを結社などに出して活字になった時に「ああ、この歌は自分一人ではできなかったなあ」と実感するのである。
(重吉知美)