水媒花

みんなで綴る短歌ブログ。

このブログで、共に短歌を学び、短歌で遊べたら幸せです。
宜しくお願いします。

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つぶやき

   10月25日、人生初の沖縄!きれいな海と基地の町、それが初日の印象だった。
   観光で訪れるキラキラした沖縄と、生活者としての沖縄は違うのだろう。

まだ読めぬ東恩納(ひがしおんな)といふ名前遭遇するたび夫をつつく       佐藤モニカ『夏の領域』

パインカッターぎゆうつと回す昼下がり驚くほどに空近くあり

痛みを分かち合ひたし合へず合へざれば錫色の月浮かぶ沖縄

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首里城の高台から見た風景

(水甕芦屋支社  加藤直美)

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  塔所属の江戸雪さん主催の超結社の歌会が、月に一度大阪の中之島で行われている。2回程参加させてもらったのだが、どこの結社にも所属していない無所属の人も多く、年齢も歌歴もバラバラ、もちろん上下関係もないので皆対等に批評し合う形だ。
   普通(私が思う普通)、結社の歌会では先生と呼ばれる指導者に、歌のいいところ悪いところを具体的に教えてもらえる。短歌のいい悪いは一概には言えないし、もちろん会員からはいろいろな意見が出るが、それを参考にしつつも基本的には指導者のいいと思う歌の基準が歌会のベースになるので、自分が信頼できる指導者の下で学ぶべきだろう。
    中之島歌会にはその基準がないので、「この歌大好き!」という人も酷評する人も様々で、私自身も「えっ、そうなの?」「へぇーそうなんだ」「いや、納得いかない」と今まで培ってきた歌の基準は、いい意味で揺さぶられたし、刺激的だった。たくさんの意見が出ても最終的にその歌がいいのかどうか結論が出ないことも多いが、結論を出す必要は無いのかもしれない。自分と異なる考え方を排除はしないが、積極的に取り入れたり歩み寄ることもない。そんな風に感じた。
   結社に縛られることなく好きな時に作り、このような歌会に参加もできるし、SNSやフリーペーパーなどで、作品を発表することも簡単に出来る時代だ。無所属の参加者のひとりは、結社に入る意味がわからないと言っていた。
 短歌ムック『ねむらない樹』の中で、伊舎堂仁氏が結社について次のように述べているのが印象的だ。「(結社には)無理やりさせられるという良さもありますよね。献本されたから歌集を読むとか、歌集評を依頼されるとか。そこから豊かになっていくこともある。ネットでやっていると無理やりやらされることがないじゃないですか。ランダムなことがおこるのはむしろ結社なんだと最近は思います。」
   所属の結社をはなれて外から客観的に見ることで、その良さも、そうでない点もあらためて見えてくる。中之島歌会に参加してこんなことを感じた。  (水甕芦屋   加藤直美)


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 「命の危険がある暑さ」といわれる今年の夏。昨年の夏、歌友のKさんが急逝され葬儀に参列した。その日もとても暑かった。会社経営のご主人、大企業に勤めるご長男の関係者が多数参列される中、私たちは隅で手を合わせた。生前のKさんを知り、その死を心から悼んだ人はどのくらいいたのだろうか。女性としてのやるせない思いを、私はこの季節の度に思い出すだろう。

死してなほ妻であること真夏日の故人を知らぬ参列者たち  (水甕芦屋支社 加藤直美)










 

 

先日書いた記事、「強いられる言葉~「あじさい」第36号より」を読んでくださった方から、ご指摘頂きました。

 

 雨もよいの空を一羽の鳶の舞う 耳を塞ぎし言葉に屈す    荒美津子

 

 ご指摘いただいたのは 「雨もよい」。聞きなれない言葉ですが、調べることもせず、「雨模様」と同じかな、雨が降っているのかな、などと安易に読み進めていました。

いやいや・・・・・・、「雨もよい」って、雨降っていないのですね。と言うか、「雨模様」も、雨降ってない!恥ずかしながら知りませんでした。勉強不足ですみません。。

 

あめ もよい 【雨催い】-もよひ  雨模様。

あめ モヨウ 【雨模様】-ヤウ   雨の降りそうな空の様子。

 

  もよい 【催(い)】もよひ  もよおすさま。その状態になる気配が濃いさま。「雨」「雪準備。用意。

  モヨウ 【模様】-ヤウ  ありさま。様子。 (①③省略)

 

ちなみに、

あま ぞら 【雨空】  曇って雨が降りそうな空。

あめ もよ に 【雨もよに】  ()雨のふる中に。

 

「雨空」まで、雨降ってないとは!めっちゃ降ってそうなのに、と思うのは私だけかな。

でもって、「雨もよに」だと、雨降ってるのね……。ややこしいな。
そしてさらに、「デジタル大辞典小学館」には次のようにも書かれています。

 あめ モヨウ 【雨模様】

  1. 雨の降りそうな空の様子。あまもよう。「雨模様の雲」

  1. 雨が降っているらしい様子。あまもよう。「山間部は雨模様らしい」

[補説]1が本来の意味。2は新しい意味で、近年はさらに「現に雨が降っている」意にも使う。
文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、「外は雨模様だ」を、「雨が降りそうな様子」の意味で使う人が43.3パーセント、「小雨が降ったりやんだりしている様子」の意味で使う人が47.5パーセントという結果が出ている。
(デジタル大辞典小学館 https://dictionary.goo.ne.jp/jn/6741/meaning/m0u

このたび、辞書を引くことの大切さを痛感いたしました。

教えてくださった方、有難うございました。

(水甕岡崎支社 木村美和)

 

(関連記事「強いられる言葉~「あじさい」第36号より」

http://livedoor.blogcms.jp/blog/kimuramiwa-suibaika/article/edit?id=10338417


懇親会の食事中に行われた連歌風のゲームで、「流れ来る」の初句に7・5(二句・三句)をつけることになった私たち。席はくじ引きで決まったので、普段お話する機会がない方や初対面の方も多いなか、さっそくテーブルのみなさんとの相談が始まる。
「流れるといえば川のイメージかな?」
「葉っぱや花も流れるね」
「きれいですね~」
「魚は?」
(魚は「泳ぐ」では…?でも魚からみたら「泳ぐ」より「流れに乗る」感じの方が近いのかも…)
「あと、匂いもあるよね」
「時も流れるっていうよ」
「なるほど!」
「いっぱいあるね」
「うーん、どうしよう…」
制限時間が近づくなか、良い案が浮かばず焦りは募るばかり。そんなとき、私たちのテーブルへ運ばれてきたのは炊き込みご飯。「これだ!」と満場一致で決まったのは「流れ来るたけのこごはんの良い香り」。
結果的に季節感も出たなかなか良い句がつけられたのではないだろうか。
そして、下の句を次のテーブルに託してできた3首は次のとおり。

   いつのまにか母の齢になりましたラガービールで乾杯をする

   咲き終へしなの花畑に佇みて逢ひたき人にメールを送る

   流れ来るたけのこごはんの良い香り木の芽を添へてはい出来上り

限られた時間で、お酒の入った席で作った歌ではあるが、その後黒瀬氏の厳しくもあたたかい評をいただき、大変盛り上がった1日だった。(当初は「いつのまに」のお題だったが、「これは歌意からすると『いつのまにか』とすべきですね」とご指摘をいただき「いつのまにか」と表記した。)ちなみに、初句はすべて黒瀬氏の短歌からとったものである。
このようなゲームは初めての経験だったが、とても新鮮で楽しかった。普段短歌を作っていても、7・5だけを作ることはなかなかないし、他のテーブルにうまく繋げなければという制約があるとなかなか難しく、普段使わない筋肉を使ったような気がする。改めて定型を意識する良いきっかけになったと思う。
(幻桃 江口美由紀)

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