サトウキビ

沖縄土産に戴いたサトウキビ。
食べるのも目にするのも、初めてです。
表面を剥く、、というより薄く削ってガジガジ齧ると、素朴な甘さの汁が滴ります。
これが結構硬くて、見た目は中身の詰まった竹みたいで、
ガジガジガジガジガジガジガジガジ、、、
飽きたとか、顎が痛いとか言う子ども達のあとも引き受けて、
ガジガジガジガジガジガジガジガジ、、、
ガジガジガジガジガジガジガジガジ、、、
噛みしめる歯ごたえと素朴な甘みを、いつまでも1人味わっていた春の日の午後。

~噛みしめる思いは遥か黍畑に吹く風の色をまだ見ずにゐる

                           (木村美和)