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(Photograph by Stephane Granzotto ; National Geographic)


巨岩群のごとく母らは立ち寝するマッコウクジラの海中保育
(『水甕』2019年8月号「マッコウクジラ」より)

 今年の3月にナショナルジオグラフィックの写真を見かけたとき、ヒャッホウゥゥ!!と気分がアガった。地球ってすごい!海ってすごい!!という小学生みたいなため息しか出ない。彼ら(というか彼女たち)の写真の顛末とその生態については、ナショジオの「集団で「立ち寝」をする巨大クジラ、熟睡中?(2017年8月)」をご参照あれ。
 写真は私を遠くに連れて行く。すなわち海の中、山の上、言語の異なる街、宇宙空間などに。この写真を撮った写真家は、プロとしてダイビング器材や撮影機材を駆使し、私たちをマッコウクジラのそばまで連れて来てくれた。こんな素晴らしい体験を短歌にできないかと一ヶ月ぐらい考えて、結社誌に投稿した。採用されて割と嬉しい。

 この頃、日本は「平成」の次の新元号を発表するとかで大騒ぎだった。

新元号に浮かれる土地の外側はマッコウクジラの生きる海原 (同)

(重吉知美)