結社誌『水甕』11月号が届いた。小学生会員の「水しぶき」欄と中学生会員の「飛び魚」欄を読む。

なっとうはねばねばしててちょっとへんとてもおいしいうれしいな 丸山史華(10歳)

<ちょっとへん>なんだけど、<とてもおいしい>。うんうん、そういうことってあるよね。

夏休みワクワクしちゃうしょ日からママとペディキュアぬったんだよね 大川野花(7歳)

<しょ日>は「初日」。へー、今の小学生は親公認でペディキュア塗っちゃうのか。私は子無しなので、この欄から子どもたちの「今」が垣間見えるのも面白い。どんな色だったのだろう。

汗かいてよてよてしながら草むしりまるでどっかのゾンビみたいだ 木村日香理(10歳)

<よてよて>というオノマトペが面白い。「よちよち」としてしまうところを、考えてみたのだろうか。<どっかの>という砕けた口語がマッチしている。日香理さんは、このブログ管理人・木村美和さんのお嬢さん。

色白は七難かくすと言い祖母は真っ黒な顔なでようとした 高岡真大(中2)

お祖母さまは孫娘の日焼けを気にしているようだ。<なでようとした>とあるが、もしかしたら孫は祖母の手を拒絶したのかもしれない。顔のことを言われるのは、家族からでもあまり気持ちのいいものではない。そんな葛藤をさらりと詠むようになった彼女の成長に驚く。

パッと咲きちらちら落ちてゆく花火少し大人になったと思う 高岡真大


(水甕 重吉知美)